昨日夕方に、鉄鋼最大手の新日本製鉄と同第3位の住友金属工業が2012年10月をめどに経営統合するという発表がありました。 新日鉄はかつては日本はもとより世界でもナンバーワンの粗鋼生産量を誇っていましたが、近年では欧州のア

2/4 新日鉄と住金の合併と、ラジオ番組の収録

昨日夕方に、鉄鋼最大手の新日本製鉄と同第3位の住友金属工業が2012年10月をめどに経営統合するという発表がありました。

新日鉄はかつては日本はもとより世界でもナンバーワンの粗鋼生産量を誇っていましたが、近年では欧州のアルセロール・ミタルに大差で追い抜かれて2位に甘んじ、さらに2009年には中国の鉄鋼メーカーが合従連衡して大規模化したため、とうとう6位にまで後退していました。

今回の合併で生産能力的には再び2位に返り咲く可能性ができたといえます。

技術力で定評のある両社が一体となり、スケール・メリットを享受できるようになれば、もともと高級品が強みだったことに加えて、コスト競争力も高まります。大きな投資もしやすくなり、新しい製鉄所の建設をいっそう進めることができます。足元では資源高の傾向もあるため、規模が大きくなれば、原料の価格交渉の上でもプラスに働くでしょう。

基本的にはこの合併は望ましいことであり、必要なことと目されますが、そもそもこの案件を公正取引委員会が認めるかどうかが注目されるところです。

国内的には、両社の合併会社が粗鋼生産シェアで突出する形になるのでしょうが(2009年ベースで約43%)、世界的に見れば合従連衡によって大規模化が進んでいて、シェアは3%と小さなものにとどまります。グローバルな競争を考えれば当然、合併を認めてしかるべきでしょう。

しかし、2009年3月に電炉メーカーの共英製鋼と東京鐵鋼が経営統合すると発表したものの、同年の10月には、公正取引委員会の事前審査に時間がかかり過ぎるという理由で中止となっています。

同委員会には、今回の案件について迅速で前向きな取り組みを期待したいところです。

ちなみに、両社の合併に際しては、発表資料では「対等の精神に則り進めてまいります」とあり、統合比率もまだ出されていませんが、海外メディアであるブルームバーグを見ると、「住金の株式時価総額と純負債額に基づき、2兆円規模の取引となるだろう」と表現しており、新日鉄が買収する側で、住金が買収される側ということを暗黙の前提にしています。

M&Aについて書かれた本では「日本の企業は対等合併と言いたがるが、欧米では買収する側と買収される側が常にはっきりしている」と、よく指摘されています。どちらが良い悪いではなく、「今回もその通りなんだな」と思ってしまいました。

そして、この合併報道が世間に出回っているさなか、私は、下の写真にあります通り、渋谷でラジオ番組の収録に参加させていただいておりました。

SHIBUYA-FM78.4にて、毎週土曜日14:00~14:30オンエアの「ロッカーTOKMAのハッピートレイン!」という番組にゲスト出演ということで、昨今話題の消費税増税問題と、憲法9条問題についてお話させていただきました。

渋谷近辺に在住の方には、2月5日の上記時間帯に放送されますので、お聴きいただければ幸いです。渋谷近辺にいらっしゃらない方も、実は収録の様子は映像に収められ、YouTubeにアップされる予定ですので、お聴きいただくことは可能です。

TOKMAさん、八巻瑞穂さん、カリンさん、楽しいお話、どうもありがとうございました! スタッフの皆様、お世話になりました!

なお、新日鉄・住金の合併と、ラジオ番組収録の間には、言うまでもなく何の関係もありません。たまたま時間が同じだったというだけです。念のため。

渋谷でのラジオ収録の様子

立木 秀学
(ついきしゅうがく)
東京大学 法学部 第3類(政治コース)卒業後、幸福の科学入局。財務局長、専務理事などを歴任し、幸福実現党に入党。2010年7月から2012年12月まで幸福実現党党首を務める。
現在、HS政経塾塾長。
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